コラム

あいそめクリニック

漢方コラム

2020.06.28

紅花(ベニバナ、コウカ)

 春から夏の間、花を咲かせる紅花は、6月下旬から7月上旬が見ごろです。きれいな紅色が特徴的なことから、古くから口紅や和菓子に着色料として利用されてきました。味はあまりありませんが、紅花特有の香りがします。おなじみのベニバナ油は、この花の種からつくられています。

 紅花はキク科ベニバナ属の一年草で、古くは末摘花(すえつむはな)とも呼ばれました。日本への渡来は古く、平安時代の法典である延喜式(927年)にその名が登場します。江戸時代になると山形県の最上地方での栽培が盛んになり、品質の高い紅花として非常に珍重され、山形県の県花に指定されています。

コウカ(紅花)は、ベニバナの花を乾燥したもので、生薬として用います。

ベニバナの花

 血液のうっ滞を除き、気血のうっ滞による痛みを治す作用がありますので、 血行不良による月経痛、産後の腹痛などに効果があります。また、打撲による内出血などの腫れと痛みや、シミなどにも用いられます。 日本では、葛根紅花湯(かっこんこうかとう)、通導散(つうどうさん)、治頭瘡一方(ぢずそういっぽう)、折衝飲(せっしょういん)、芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)などの処方に配合されています。

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